【総フォロワー数25万人!】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。

【子育ての勘違い】子どもがわがままになる理由とは?Photo: Adobe Stock

子どもの言うことを何でも聞いているとわがままになる!?

「子どもの言うことを何でも聞いているとわがままになる」と聞いたことがあると思います。

 だから、まじめな人ほど、子どもが「抱っこ」とねだったら「自分で歩けるでしょ」と応じ、「これ読んで」とねだったら、「自分で読めるでしょ」と心を鬼にして応じることがあります。

 でもいま、子育てや教育の専門家でこれをよしとする人はいません。

 いまは次のようにすることが薦められています。

・子どもが「抱っこ」と言ったら「歩けるでしょ」と言わずに抱っこしていい
・「読んで」と言ったら読んでいい
・訳あって叶えてあげられないときも、子どもの気持ちには共感するといい

言うことを聞いてもらえてない子の方がわがままになる

 このように日頃から自分の言うことを聞いてもらえている子は、心が満たされますし親に対する信頼感も高まります。

 そういう子は兄弟や友達にも優しくなりますし、親の言うことにも聞く耳を持つようになります。

 ですから、わがままになることはないのです。

 逆に、日頃から自分の言うことを聞いてもらえてない子の方がわがままになる可能性が高くなると言われています。

子育て情報をアップデートしよう

 この30年ほどの間に、子育てや教育について学問的・科学的な研究がどんどん研究されるようになり、いろいろなことがわかってきたのです。

 ですから、みなさん、思い込みや勘違いで苦しむことのないように、子育てに関する情報をアップデートするようにしてみてください。

◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』著者・親野智可等からすべての親に伝えたいメッセージ(書き下ろし原稿)です。(次回へ続く)