【まだ収益物件を保有していない方の場合】
現在賃貸物件を保有していない層にとっては、銀行は地価上昇の局面しか融資の扉を開かないため、地価上昇途中で銀行が不動産融資に積極的になった段階でしか物件を取得できないことは理解しておく必要がある。
銀行は地価下落局面では担保割れなどを理由に融資を絞り込むが、地価上昇の局面ではそのような事態が発生しにくくなるため、融資に積極的になる傾向がある。
物件を所有していない方にとっては融資の扉が開くタイミングを見極めながら、レジデンス系であれば比較的短期で売却するスタンスで臨む必要があるかと思う。
あるいはレジデンス系に手を出さずに、後で述べる投資を模索する方がいいのではないか。
不動産に資産価値があるのも不動産で収益が生み出すことができるからで、賃貸市場が縮小して収益を生み出すことができなくなれば、不動産の価値の前提が崩れてくることになる。物件を買えばそれで投資が上手くいったという訳ではなく、価値が減少する可能性があるものを取得したに過ぎないので売却によって利益を確定させるまでは安心できない。
収益物件を保有していない方も悲観する必要はない。
地価の上下のみに依存して売買によって利益を出すキャピタルゲイン狙いはあまりお勧めできない。
いつが買い時でいつが売り時なのかは、後になってから初めてわかるがそのただなかにいる時にはわからないからだ(僕は今回のファンドバブル崩壊については旧版『1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法』で予想していたが、それがいつ起こるのかは全く予想できなかった)。