8年前の『1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法』出版時に「現物不動産投資の世界に革命を起こした」と言われた金森氏。改訂版には「どんな状況でも勝てる不変のルール」とサブタイトルを付けたが、本には紹介しなかった「不変と見えたものが実は不変ではなかった」落とし穴について語る。
分譲マンションの駐車場は「買い」か?
アベノミクスでここのところ不動産が値上がりしている。値上がりしている時ばかり本を出してといわれそうだけど、そうではない。世間が不動産が値上がりしている時でないと、筆者の話に耳を傾けないからおのずから8年ぶりに登場と相成った訳だ。
不動産投資は実は上げている時がいいとは限らない。不変の投資ルールがあるかといわれれば不変なものとそうでないものがあると言わざるを得ないが、まずは不変なように見えたものが、潮目が変わったことで実は不変ではなかったという例を挙げてみたい。
これは万人にお勧めできる手法ではないし、今となっては……という感があるけれども、僕は分譲マンションの1階とか地下の区分の駐車場を以前はよく買っていたし、いまでも物件によっては時々取得する。
というのは、区分の駐車場については基本的にはその上階の住人が借りてくれるので賃貸募集には比較的手間がかからないし、居室と違って経年による賃料の下落というのも生じない。また、入居者の退去の際には居室であれば壁紙の張り替えなどのコストがかかるし、水回りも定期的な修理が発生するが、駐車場はそれらのコストが一切発生しないからだ。
ここまで聞いて、あなたは、これは不変のルールだと思うだろうか。それとも10年スパンのルールだと思うだろうか。