「趣味は?」「音楽です」の後に「雑談がうますぎる人」がやっている質問の技法は…。
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

「趣味は?」「音楽です」の後に「雑談がうますぎる人」がやっている質問の技法・ベスト1Photo: Adobe Stock

会話が盛り上がることを重視する

 大喜利の目的は、相手を「うーん」と困らせることではありません。

 発想のアシストをして、大喜利脳へと切り替えさせて、次々に言葉が出てくる状態に持っていくことです。

 クイズや謎解きではありません。

 まずは、「共感」を引き出すようなお題の出し方を覚えましょう。

 あなたの目の前に、まだそんなに仲良くないような人がいるとします。

「趣味はなんですか?」「えーっと、音楽ですね」

 そんな会話をしたとしましょう。ここで、大喜利の出番です。

〈お題〉
「日本の三大名曲『世界に一つだけの花』『上を向いて歩こう』あと一つは?」選手権

 というお題を出してみましょう。

 もちろん、この2曲を三大名曲と言い切っていいのかどうかは、つっこみどころがあるかもしれません。

 でも、ここでの目的は、二人の会話が弾み、相手の脳内から「音楽の知識」を振り絞ってもらうことです。

 誰でも知っている2曲を選んでおくことで、「万人ウケするいい曲」という制約も生まれていますよね。

「三大〇〇」というツール

 というように、会話の糸口を広げるようにお題を考えてみるのがポイントです。

 その上で、「三大〇〇」という言葉は便利です

 勝手に三大◯◯を作ってしまって、お互いに意見を言い合ってみてください。
 きっと、初対面でも盛り上がるはずです。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

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日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。