「トイレットペーパーが数センチだけ残されていてモヤモヤ…」を超える絶妙なイライラ話は…。
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
「不満」をお題に変えてみる
相手の会話の内容からお題にすり替えるのが、テクニックとして定石です。
お酒を飲みながら、だらだらとグチを話しているとしましょう。
「うちの部下が、本当にメールの返信が遅いんだよね……」
そんな不満を見つけたら、大喜利の出番です。
「返信が遅い人あるあるってあるかな?」
と問いかけてみましょう。
「待ちきれず電話したら『メールですよね?』と言ってくる」「SNSをチェックすると、活発にいいねを押している」など、面白い回答が出てくるかもしれません。
「絶妙なイライラ話」ベスト1は?
日常生活で、イライラしたり、モヤモヤしたりすることは、きっと多いはずです。
そして、グチを言ったり、聞いたりしているのも、じつはしんどいはず。
そういうときは、「お題を見つけた」と考えてみてください。
それだけでも気分はスッキリします。
しかも、笑えるネタが見つかると、ただグチを言うだけよりよっぽど生産的です。
そういう回答は、ぜひ、ネットにさらしてみてください。きっと、たくさんの「いいね」も集まるはずです。
最近のベスト1はこちらです。
「炊飯器を開けたら、ご飯がちょっとだけなのに、保温のままにしていてイライラ……」
みんな同じことを感じているんですよね。
だったら、ぜひネタとして昇華させましょう。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。