今回のテーマは、「うまくいっている副業の成功例の上手な探し方」についてです。
副業コンサルタントとして、主宰の副業・起業スクールで多くの副業家を輩出・支援してきた下釜創氏は、「一生後悔しない副業の始め方、選び方、続け方」があると言います。下釜氏のはじめての書籍『やりたいことは「副業」で実現しなさい』では、「あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業」を目指そうと説いています。本連載では、話題の書の中から具体的なスキル、考え方を紹介していきます。
うまくいっている成功例・お手本を探して需要を確認します
副業収入を得るための8つのステップのうちの、①自らのダイヤモンドの原石を発掘する②何を副業にするか一つに絞る、というステップ2まで、この連載で紹介してきました。
次のステップでチェックするべきなのは、自分がやろうとしているスキルエンサー副業が、本当にレッドオーシャンであり、うまくいっている成功例・お手本がどのくらいあるのか探して需要を確認することです。(以前の連載でご紹介しましたが、スキルエンサー副業とは、あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業。誰にでも始められる副業のことです)
副業はレッド・オーシャンの中から選べ
とても大事な話なので、今までの連載でも述べてきましたがあえて繰り返します。
先行する成功例・お手本が見当たらないような副業はブルーオーシャンであり、果敢にチャレンジしても需要に乏しく、あえなく失敗する恐れがあります。
成功事例がたくさんあると、「いまさら自分が参入しても、うまくいくわけがない」と思ってしまいますが、実は真逆。うまくいっている人が大勢いるからこそ、後発で参入したとしても、うまくいく確率が高いのです。
マーケティングでレッドオーシャンを避けるべきだと言われるのは、企業が手がけるビッグビジネスの話。競争が激しく飽和状態の市場で、図体の大きな企業が限られたパイを争うのは、賢い戦略ではないのです。
成功例・お手本を手早く探すなら、PRプラットフォームが便利
個人の副業はスモールビジネス中のスモールビジネス。1人分の稼ぎが得られたら、胸を張って成功といえる世界です。
そのようなスモールビジネスなら、成功例・お手本があった方が収益化のシナリオは描きやすくなります。小回りの利く個人の副業なら、飽和しているように思える市場でも、個性を発揮して需要を呼び起こせるからです。
成功例・お手本を手早く探すなら、ココナラのようなPRプラットフォームが便利(ココナラは、いろいろなジャンルの「仕事」「相談」が集まる日本最大級のスキルマーケットです)。そこに多数登録されているような副業なら、レッドオーシャンであり、大きな需要があると期待してもいいでしょう。
うまくいっている先輩たちの話を聞いてみましょう
スキルエンサー副業はレッドオーシャンで行いますから、必ず先行して成功している先輩たちがいます。
どんなに副業がうまくいっている人でも、最初はおそらく五里霧中。手探りでゼロからの出発だったに違いありません。
そんな彼らから「悩みをいっぱい抱えながら船出して、いまの成功がある」といった話が聞き出せたら、「初めてでわからないことだらけだが、走り出せばきっとうまくいくに違いない」と前向きになり、自信を持って最初の一歩が踏み出せるでしょう。
友人や知人にすでに副業を始めている人たちがいれば、時間をもらって話を聞いてみましょう。
彼らのサービスを利用したうえで、「私も副業を始めようと考えています。良かった話を聞かせてください」と頼んでみたら、喜んで教えてくれるはずです。
副業予備軍に必ず聞かれる2つの質問とは?
周囲に副業経験者が見当たらない場合、自分が考えている副業を展開している人をPRプラットフォームなどで探し出し、利用してみましょう。利用したうえで、価格とサービス内容とのバランスなどを体感。後述する価格設定などに活かしてください。
イキイキと楽しそうに副業をしているタイプだったら、サービスを利用するついでに、「この価格でのサービス提供は妥当だと考えていますか?」「本業との両立で苦労している点は何かありますか?」といった気になる点を簡単にヒアリングしてみましょう(この2点は、私が副業予備軍からよく聞かれる質問でもあります)。
ここでポイントとなるのは、うまくいっている先輩に聞くこと(だから、「イキイキと楽しそうに副業をしている人」に聞いてほしいのです)。
たとえ同じような副業をしていたとしても、価格設定や本業との両立などに何か問題があったり、家族のサポートが得られなかったりといったさまざまな要因で、うまくいっていない人もいるでしょう。そうした人にヒアリングしても、「こんな副業、やるもんじゃないよ」といったネガティブなレスポンスが返ってくるのがオチ。それではせっかくのモチベーションが下がるだけです。
(本原稿は、下釜創著『やりたいことは「副業」で実現しなさい』を抜粋、編集したものです)