「26枚のお札が入ったサイフからどのように20枚を取り出しても、少なくとも“1000円札が1枚”“2000円札が2枚”“5000円札が5枚”必ず存在していた。サイフの中身の総額は?」
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「視点を柔軟に変えられる人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)
「隠れた部分」に目を向けられるか?
目を向ける対象を変えることで、発想が生まれる。
この方針で、もう少しだけ難しい問題にも挑戦してみましょう。
サイフの中に26枚のお札が入っている。
あなたはランダムに20枚のお札を取り出して、机の上に並べた。
すると、どんなふうに20枚を選んでも、その内訳には少なくとも1000円札が1枚、2000円札が2枚、5000円札が5枚、存在していた。
サイフの中に入っていたお札の総額はいくらだろう?
イラスト:ハザマチヒロ
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