「あなたは、論理的に考えられる人か?」
これを測ることができるのが、「論理的思考問題」だ。知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指す。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題のなかでも選りすぐりの傑作を世界中から収集し、解説した書籍が頭のいい人だけが解ける論理的思考問題だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられる。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「賢い人」ほど間違えてしまう問題を紹介する。(構成/石井一穂)

【ハーバード・イェールの正解率17%】「賢い人」ほど間違える「3つの問題」
Photo: Adobe Stock

「天才たち」の17%しか全問正解できなかった3問

 あなたは、「論理的な思考」ができる人でしょうか?
 それを測る、いい問題があります。
 3問ご紹介しますので、試しに考えてみてください。

 もとになっているのは、「どれだけ直感による判断に頼っているか」を測るためにつくられた「認知反応テスト」と呼ばれる問題です。
 ちなみにこの3つの問題、

 ハーバード大学やイェール大学といった世界的超名門校の大学生ですら、全問正解は17%しかいませんでした。

 あなたはわかるでしょうか?

1問目:消しゴムの値段は?

 では、最初の問題です。
 5秒で考えてみてください。

 <問題>
 ボールペンと消しゴムは、合わせて110円。
 ボールペンは消しゴムより100円高い。

 では、消しゴムの値段は?
【ハーバード・イェールの正解率17%】「賢い人」ほど間違える「3つの問題」イラスト:ハザマチヒロ