「不良品の割合を99%→98%にするには、いくつの不良品を減らせばいい?」
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「直感にとらわれない思考」ができる人だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)
「%」の罠を見抜けるか?
情報の性質が変わることも、思い込みの罠にはまる原因のひとつです。
とくにややこしいのが「%」。
この問題、冷静に思考できるでしょうか?
とある工場に200個の製品がある。
ところが、200個のうち99%が不良品であるとわかった。
なんとか不良品を外に出して、工場内にある不良品の割合を98%に減らしたい。
不良品をいくつ外に出せばいいだろうか?
イラスト:ハザマチヒロ
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