米アップルは、データセンターのサーバーで人工知能(AI)ソフトウエアを稼働させるために自社設計した半導体の開発に取り組んでいる。AI競争で重要な優位性をもたらす可能性がある。アップルはこの10年間で、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」、タブレット端末「iPad(アイパッド)」、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」、パソコン「iMac」向けの半導体を自社設計する主要企業として台頭してきた。事情に詳しい複数の関係者によると、サーバー向けのプロジェクトは「プロジェクトACDC」(Apple Chips in Data Centerの略)と社内で呼ばれ、エンジニアの総力を結集して取り組んでいる。