ロシアが核装置を搭載可能な対衛星兵器の部品をテストするため、2022年2月に衛星を打ち上げていたことが分かった。米政府当局者らが明らかにした。打ち上げられた衛星は核兵器を搭載していないが、米政府当局者らによればこれは核能力を持つ対衛星兵器プログラムの一環で、バイデン米政権や議会、民間専門家らもここ数カ月にわたって懸念を高めている。新たな対衛星兵器が展開された場合、ロシア政府は核爆発を使用し、地球低軌道を飛行する数百基の衛星を破壊する能力を得られるという。「コスモス2553」として知られる今回の衛星は、22年2月5日に打ち上げられ、通常とは異なる軌道で現在も地球の周りを飛行中。当局者らによればロシアがまだ配備していない新兵器システムの非核部品の研究開発プラットフォームとしてひそかに運用されている。