音読に効果的な5つの方法
ここから具体的に音読の方法をご紹介していきます。
ここでご紹介する音読の方法は森沢洋介さんの『英語上達完全マップ』(ベレ出版)の音声トレーニング法をもとに、僕が実践した方法です。
この方法で聞く力、話す力がどんどん身につきました。ぜひ参考にしてみてください。
音読の練習方法は5つあります。
①文を見ながら実際の音を聞いたあとに、同じ文を発音する
1つ目は「文を見ながら実際の音を聞いたあとに、同じ文を発音する」です。
音読する内容は、『韓国語1年生』を使ってもいいし、他のCDや音声つきの本でもいいです。
この練習は、1回だけでは終わらせるのではなく、短い文でいいので10回はくり返してみましょう。
1行の文の場合、実際の音を聞いて発音を10回くり返しても、2~3分ほどで終わるはずです。
「実際の発音を聞いたあとに自分の発音を聞いて、また実際の音を聞く」をくり返すことで、実際の韓国語の発音に近づけられます。
②音を聞かずに文を見ながら読む
2つ目は「音を聞かずに文を見ながら読む」です。
実際の音を聞いて発音練習し終えたら、次は音を聞かずに音読をしましょう。
文は見ながらでOKです。文や文字を見ながら読むと、文字も覚えられて、発音練習にもなります。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。
ハングルにふりがなをふって読みたいときは、読み方がわからないものだけにふりがなをふるようにしましょう。
そして、読めるようになってきたらふりがなを消しちゃいましょう!
これもくり返し行うことが大切です。
③音を聞いて、文を見ずに読む
3つ目は「音を聞いて、文を見ずに読む」です。
1つ目で実際に音を聞いて、声に出す練習はしましたが、文や文字を見ながら読んでいましたよね。3つ目は文や文字を見ないでください。
1つ目と2つ目の練習を行ったあとでやる音読練習なので、文はある程度覚えているはずです。
音だけを聞いて、文字を見ずに発音することで、文字の暗記にもつながり、音に集中して練習できるようになります。
実際に相手に話しかけるようなシチュエーションをイメージして、感情をこめて言ってみるとなおよしです。
④シャドーイング
4つ目は「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、実際の音を聞きながら、流れてくる音声のすぐあとを追いかけて読む練習方法です。
音声で「チョヌン……(저는……)」と聞こえ始めた1文字後くらいに続けて読みます。
シャドーイングは、どの言語を勉強するときにも効果的と言われている、定番の勉強方法です。
はじめは文を見ながら読んでもOK。慣れてきたら、文を隠して、音だけ聞きながらすぐに後ろについて発音しましょう。
僕が韓国留学していたころは、学校で毎日シャドーイングをしていました。
何度も音読練習をすると、口が韓国語を発音することに慣れてくるのか、とっさの返答にも韓国語がすらっと出てくるようになりました。
⑤文を暗記して発音する
最後の5つ目は「文を暗記して発音する」です。
最後は文や文字を見ず、音も聞かずに、文を暗記して発音する練習方法です。
最初はとても大変ですが、暗記をして発音練習をすると、実際の場面でも言葉が出てくるようになります。
これらは、とてもいい勉強方法です。
音読はぜひくり返しやってみてくださいね。
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