アップルの生成AI戦略、真の狙いはどこに?アップルはiPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)、Mac(マック)にAIを本格的に導入する。世界開発者会議(WWDC)で発表された主な内容について、ジョアンナ・スターン記者が解説する(英語音声・英語字幕あり)Photo illustration: Preston Jessee for WSJ

【クパチーノ(米カリフォルニア州)】アップルが10日に開いた世界開発者会議(WWDC)で幹部が「アップル・インテリジェンス」と言うたびに1ドルもらえたとしたら、夕食に豪華なステーキを食べられただろう(そうだ、約60回も言ったのだ)。

 生成人工知能(AI)ブームを2年近く静観してきたアップルだが、ついに 本格的に参戦 した。同社の主要プラットフォームの次期バージョンとなる「iOS 18」「iPadOS18」「MacOS Sequoia(セコイア)」にAIツールを組み込む。音声アシスタント「Siri(シリ)」は新たに改良され、テキストでもやり取りできるようになる。オープンAIと新たに手を組み、アップルのアプリで同社のチャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」を利用できるようにもする。新しい画像や絵文字を即座に生成できるツールも加わる。