米新興企業オープンAIが米アップルと連携することになり、人工知能(AI)開発競争の均衡が揺らいでいる。  10日にアップルが発表した両社の連携により、オープンAIは、アップルが膨大な数のユーザーにAI機能を提供しようとする取り組みの重要な役割を担うことになる。アップルの競合相手であるマイクロソフト――オープンAIの最も重要な巨大テックのパートナー――も、消費者向けAIで前進することを目指す。一方、両社が手を組んだことはグーグルにとっては打撃となる。グーグルは自社の検索エンジンをアップル製品のデフォルトツールとするために長い間、年間数十億ドルを支払ってきた。