朝、起きたときに顔がむくんだり、夕方になると足がパンパンにむくむ……。特に朝は時間がないので焦りますよね。
本記事では、18年間で延べ6万人以上の体の悩みを改善した整体師であり、書籍『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』(高野直樹著、森下真紀監修)の著者である高野氏に「むくみに効く即効性バツグンのストレッチ」について聞きました。(取材/構成:塩尻朋子)
朝のむくみに即効性バツグンのストレッチ
――朝、起きたら、顔がパンパンになっているときの「むくみ対策」はどうしたらいいのでしょう?
高野直樹(以下「高野」):拙著『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』で紹介している「首の前側~鎖骨を伸ばすストレッチ」を行いましょう。
①鎖骨の下あたりで両手をクロスする
両手をクロスして、鎖骨の下あたりにセットします。軽く指に力を入れて、皮膚を押さえてください。
②両手を軽く押さえながら天井を向く
そのまま、ゆっくりと天井を見ましょう。両手で皮膚を押さえることで、首とあごがしっかり伸びるはずです。
③左ななめ上を見る
上を向いたまま、あごを左側に向け、5秒間キープ。右側の首すじをしっかり伸ばします。
次に右ななめ上を見て5秒間キープ。左側の首すじをしっかり伸ばしましょう。
まぶたのはれが気になる人は?
高野:まぶたのむくみが気になる人は、こちらも『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』にある「眉毛下制筋を親指でプッシュ」を行ってみてください。
①親指以外の4本の指を組み、親指を眉頭の下あたりに当てる
両手を組み、親指2本だけを立てます。立てた親指を、眉頭の下のくぼみに差し入れてください。親指のはらで、鼻筋を押さえるイメージです。腕を持ち上げていると疲れてしまう場は、両ひじをテーブルなどにつき、頭を下げてセットするとやりやすいでしょう。
②上下にゆらす
眉頭のくぼみに当てた親指を、軽く押さえながら上下に動かし、グリグリと30秒間プッシュします。この筋肉はこっている人が多く、つい力を入れたくなりますが、ここでの目的は筋肉をほぐすこと。あくまでも「イタ気持ちいい」程度の力加減で、やさしく筋肉をほぐしましょう。
高野:顔の中心である、鼻の両脇にはおでこやあごに伸びる静脈が通っています。「眉毛下制筋を親指でプッシュ」したら、次はこの静脈の流れを促す、マッサージをしましょう。
鼻の両脇、小鼻の上あたりに両手の人差し指の先を置きます。鼻の両脇には、縦に沿って静脈がありますから、細かい位置は気にしなくても、鼻のすぐ脇であれば大丈夫です。ポイントは、指で鼻筋をはさむのではなく、指で鼻のわきの皮膚を押さえること。爪が正面を向いているのが正解です。
皮膚が大きく動くほど、ゴリゴリとマッサージしなくて大丈夫です。強く押さえず、軽く指先を添える程度にして、両手の指先を小刻みに、30秒ほど上下させましょう。これだけで「すぐにむくみが消えた」「顔がスッキリした」という声をよく聞きます
いずれも、筋肉をほぐすだけでなく、まゆ毛の付け根や首の静脈の流れを促してむくみを改善する効果があります。