朝、起きたときに顔がむくんだり、夕方になると足がパンパンにむくむ……。
では、むくみはなぜ起こるのでしょうか?
本記事では、18年間で延べ6万人以上の体の悩みを改善した整体師であり、書籍『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』(高野直樹著、森下真紀監修)の著者である高野氏に「むくみの原因」について聞きました。(取材/構成:塩尻朋子)
顔と足では、むくむ時間帯が違う
――朝、目覚めたあとの顔のむくみが気になる、または、夕方になると足がパンパンにむくむという悩みを抱える女性は少なくありません。いったいなぜ、顔や体がむくんでしまうのでしょう。
高野直樹(以下「高野」):むくみの原因というのは、基本的に顔も体も同じです。静脈で回収しきれなかった水分が、皮下にたまってむくみになります。ただ、顔と足とでは、むくむ時間帯が異なります。顔は朝、起きたときのむくみが気になり、足は1日の終わりにむくみを感じることが多いでしょう。
寝ている間は、頭と足の位置が平行になり、余分な水分が顔まで行き渡るため、朝は顔のむくみが顕著になります。そして、起きて活動している間は、重力により水分が下半身、特にふくらはぎにたまるため、1日の終わりには足のむくみが気になるのです。
むくみの原因とは?
――水分が体にたまってしまう原因には何があるのでしょう。
高野:大きな原因の一つが、座りっぱなし、立ちっぱなしなどで、体を動かさないことです。歩くなどの動作で足を動かすと、筋肉が伸び縮みをし、筋肉内を通る血管を圧迫するポンプ機能として働きます。
このポンプ機能がきちんと働いていれば、足などの末端から、スムーズに血液を心臓に送り戻すことができます。でも、足を動かさないでいると、血液は、重力によって足元にたまりがちになり、水分が染み出してむくみにつながるのです。