正解は……

 

C

△ (A)「以前は『サッキュウ』が正解で、『ソウキュウ』は間違いだったんだよ」
× (B)「ハハハ、『ソウキュウ』だと青空のことだと勘違いする人がいるかもね」
◎ (C)「それはねえ、『サッキュウ』って読んだほうがデキる人っぽく見えるよ」

解説

 それなりに勇気を振り絞って教えてあげるんですから、ムッとされたくはありません。そしてせっかくなら、なるべくいい印象を与える言い方を模索するのが、大人の貪欲さです。

 この中でもっともオススメなのはCのフレーズ。冗談めかしつつ、「本来の読み方」を知る意味や動機を端的に言い表わしています。

 Aは無難な教え方ではありますが、面白味はありません。Bで言っている「そうきゅう」は「蒼穹」のこと。浅田次郎の小説『蒼穹の昴』で有名になった言葉です。相手はポカンとしつつ、「この先輩は自分が物知りだとアピールしたいんだな」と真意を見抜くでしょう。

新人が「ソウキュウに対処します」と返事。“いい先輩”なら本来の読み方をどうやって教える?