「メンヘラ彼女がいた経験のある人にしかわからないことは?」で出てきた、「句読点が無くなったらデッドライン」を超える秀逸な回答は?
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「メンヘラ彼女がいた経験のある人にしかわからないことは?」で出てきた、「句読点が無くなったらデッドライン」を超える秀逸な回答・ベスト5Photo: Adobe Stock

「ネット大喜利」のすすめ

 みなさんにぜひ「大喜利」に取り組んでほしい。
 そうはいっても、どうやって大喜利に取り組めばいいのか、わかりませんよね。

 ここで、1つの補助線を引きましょう。
 それが、「お題 → 素材 → 加工」というステップです。
 まずは、「お題から連想する素材」をどんどん出すことです。

<お題>
「メンヘラ彼女がいた経験のある人にしかわ
からないことは?」選手権

 というお題を元にしましょう。

 過去の恋愛を思い出し、嫌な記憶をネット大喜利で成仏させましょう。

「LINEの通知が止まらない」「長文メッセージの解読がしんどい」「束縛がきつい」「死をほのめかしてくる」

 それらが回答の「素材」になります。
「あるあるネタ」になりそうかどうかを考えてみましょう。

<回答>
・「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」が続く
・LINEの絵文字が無くなってきたら危険。句読点が無くなったらデッドライン
・こっちまでメンヘラになる
・メンヘラ彼女からの「ふーん」はもうアウト
・難しめのマインスイーパーやってる感覚になる

 いかがでしょうか。しんどさを面白く笑い飛ばしていますね。

 大喜利で大事なのは、いきなり面白いことを考えることではなく、とにかく素材の「数を出す」ということです。
 その素材を上の例のように「加工」することで、回答に出すことができます。

 上の回答だと、「難しめのマインスイーパー」という比喩が秀逸ですね。

「こっちまでメンヘラになる」という心の声をリアルに一言で言い表しているのも上手です。

 こういうテクニックには、いくつかパターンがあるので、ぜひ身につけてみましょう。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

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日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。