横浜DeNAが100万円のチケットを発売したことが話題を呼んでいる。

 対象は4月28日の阪神戦で、発売は1組(最大5人まで)。今季横浜スタジアムに新設されたネット裏の個室ラウンジで試合を観戦できるだけでなく、リムジンでの送迎、ヘリコプターでの球場上空遊覧飛行、試合前のグラウンドレベルでの練習見学、中華街でのディナー、そしてみなとみらいエリアの高級ホテルのスイートルーム宿泊がつく。練習見学の際は選手とふれ合えることはもちろん、ディナーでは中畑清監督や高田繁GM、球団社長などとの交流も予定されている。販売期間は15日までだから、16日にも何組の申し込みがあったか発表されるだろう。

 5人で利用したとして1人20万円。たしかに高額だが、個人でヘリをチャーターしたり、ホテルのスイートルームを利用すればそれなりの金額がかかるし、一般人が中畑監督や選手と会話できる機会はまずない。金銭的に余裕があり、なおかつ熱烈なベイスターズファンなら、高くは感じないだろう。また、いい思い出になるし後々の話題にもなる。申し込みは結構多いかもしれない。

 このチケットはプロ野球史上最高額ということで注目を集めたが、こうしたVIPチケットが売り出されたのは今回が初めてのことではない。昨年夏には千葉ロッテが26万円のチケットを販売した。こちらは8月末に行われた東北楽天戦の1組限定で最大4人の利用が可。内容は前日にホテルのデラックスルームに1泊。球場まではハイヤーで向かい、グラウンドで練習見学。試合はVIPルームで千葉ロッテOBの初芝清氏の解説つきで見られる。また、試合でロッテが勝利した場合はヒーローになった選手とお立ち台で一緒に記念撮影できるというものだ。このチケットは発売直後に売れたという。

巨人、ソフトバンク、ロッテ…
手頃な!?高額チケットのあれこれ

 これほど盛り沢山のサービスはないが、豪華個室など特別席での観戦チケットを販売しているチームはほかにもある。まず巨人。東京ドームの1階と2階の中間にあるバルコニー席「プレミアムラウンジ」で観戦できるプランがある。試合前はグラウンド横で練習見学し、チームマスコットのジャビットと記念撮影。試合は広々とした席で観戦し、席後方にあるラウンジでビュッフェスタイルの食事も楽しめる(食べ放題)。これに限定の巨人グッズがついて1人2万円だ。