「毎日が同じことの繰り返し」「新しい刺激が減った」と感じることはないだろうか。人生後半こそ、意識して新しい考え方や価値観を取り入れることが、日々の充実や成長につながる。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)では、その最も手軽な方法として「読書」を勧めている。今回は、ライター・清家茂樹氏に本書をもとに寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

人生を劇的に変える習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

通勤をしなくなったら本を読まなくなった

子どものころから本は好きだった。

出版社時代も、通勤電車ではほぼ100%、本を読んでいた。しかも、仕事の資料ではない。好きな作家の小説など、自分が読みたい本を手に取ることがつねだった。

だから、自分は本が好きな人間なのだと思っていた。

ところが、独立して通勤をしなくなると、その読書習慣は驚くほどあっさり消えてしまった。

もちろん、いまでも本は読む。ただし、そのほとんどが取材相手の著書や記事を書くための資料だ。

編集者・ライターという仕事柄、読まなければならない本はたくさんある。

おそらく読書量だけなら一般の人より多いだろう。でも、それは「仕事だから読む本」であって、「自分のために読む本」とは違う。

習慣ベスト1:「自分のための本」を読む

『人生アップデート大全』には、読書についてこんな記述がある。

「ずっと同じ悩みを抱え続けている人には、「読書」がおすすめです。
読書によって新しい考え方を取り入れることは、部屋の換気のようなもの。自分の中に新しい風が入ってきます。」
――『人生アップデート大全』より

この一節を読んで、「新しい視点を取り入れるために本を読む」という発想は、いまの自分には少し足りていなかったと気づかされた。

「仕事の読書」だけでは出会えない本がある

もちろん、仕事で読む本にも思いがけない出会いはある。

正直にいえば、仕事でなければ手に取らなかっただろうという本も少なくない。

それでも実際に読んでみると、それこそ新しい視点を取り入れられることもあるし、仕事を終えたあとも自分のなかに残り続ける本もある。

そう考えると、仕事の読書も確かに自分の血肉にはなっている。
ただ、それだけでいいのだろうかとも思う。

著者はこうも述べている。

「1日20分。紙の上のインクを読むのではなく、著者と自分が話しているように読んでみましょう。“自分に宛てた手紙”のように読むと、どんな本も驚くほど深く染み込んできます。」
――『人生アップデート大全』より

仕事のための読書はこれからも続くだろう。
だからこそ、久しぶりに「自分のためだけに読む本」を手に取ろうと思えた。

清家茂樹(せいけ・しげき)
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。