頑張っているのに「なぜかうまくいかない人」に欠けている〈たった1つの考え方〉〈風、薫る第98回〉『風、薫る』第98回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第98回(2026年8月12日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)

できることをする

 主題歌始まり。終わると反町四郎(岡部尚)・登勢(前田亜季)夫妻の住む長屋。この長屋には活気がある。子どもが活発なのと、働き盛りそうな男性もいる。直美(上坂樹里)のいた大家さんばかりの長屋は高齢者が元気だったが、若い人がいなかった。いまの長屋には未来の希望がある。

 直美が反町家を訪ねると、せっかく掃除した部屋がまた元に戻って散らかっていた。登勢はマッチ箱作りで手が回らないのだ。

 直美は黙々と掃除をはじめる。

 四郎の体調は回復しない。マッチ箱作りがはかどらない。子どもは暴れる。キレる登勢。「今日中にあと300作んなきゃいけないの」

 この状況を聞いたしのぶ(木越明)がうまいことまとめる。

「つまり、喘息なのに掃除もままならず、部屋の空気も夫婦の空気も悪いってこと?」

 四郎は咳が止まらず、その咳で登勢は眠れない。悪循環だ。

「疲れてるとお互いねえ〜」としのぶが理解を示す。心当たりがあるのだろうか。

 直美が看護をしているその一瞬は状況が上向くが、それを継続させるには、直美がずっといないといけない。さすがにそれは無理だ。入院ではなく無償の看護には限界があるだろう。

 毎日、掃除はできないし、お湯による吸入も手間がかかる。本来、気分がよくなる行為が、なかなかできないストレスで空気を悪くしてしまう。

 では、どうする?