「とにかく面白い!」「頭の体操になる!」
それくらい話題になっている「大喜利」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
「大喜利」に取り組んでみよう
世の中は大喜利ブームです。
そして、みなさんにもぜひ大喜利に取り組んでほしい。
そうはいっても、どうやって大喜利に取り組めばいいのか、わかりませんよね。
ここで、1つの補助線を引きましょう。
それが、「お題 → 素材 → 加工」というステップです。
まずは、「お題から連想する素材」をどんどん出すことです。
<お題>
「ほとんどの人が勘違いしていることは何?」選手権
というお題を元にしましょう。
どんな回答を思いつきますか?
まずはなんでもいいから思いついたものを出してみてください。
それらが大喜利の「素材」になります。
<回答>
ニュースでの「乗客の中に日本人はいませんでした」というコメントは、「日本人さえ無事ならいい」という意味ではなく、大使館などに問い合わせが殺到するのを防ぐため
いかがでしょうか。
このように、世の中で「けしからん」と言われていることにも「ちゃんとした理由」があるはずです。
それをあらためて考えてみると、このお題に対して、「いい回答」が出てくるはずです。
大喜利で大事なのは、いきなり面白いことを考えることではなく、とにかく素材の「数を出す」ということです。
その素材を上の例のように加工することで、回答に出すことができます。
世の中で勝手に「けしからん」とされていることを伝えながら、正しいことを言う。
そんな「1つだけひねりを加える」という方法が隠れていますね。
こういうテクニックには、いくつかパターンがあるので、ぜひ身につけてみましょう。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。