ギャンブル好きの中国人はこれまで自国の法律を無視してオンラインカジノに興じてきた。ライブ配信されるバカラやルーレット、ポーカーなどのゲームでは、テーブルの向こうで若い女性がカードを配ったりウィールを回したりしている。プレーヤーは中国にいるが、画面に映っているディーラーは遠く離れたフィリピンの首都マニラにいることが多い。フィリピンの当局者によると、こうしたカジノの多くは運営しているのも働いているのも中国人だ。フィリピンはこうしたビジネスが犯罪の隠れみのになっているとの懸念から、オンラインカジノの閉鎖に乗り出した。フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が22日、国外の客しか受け付けない賭博業者「フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーター(POGO)」を禁止すると発表すると、「ビービーエム(BBM)!」の大合唱が巻き起こった。同氏の愛称「ボンボン・マルコス」の略語だ。