「こんなドリル、これまでなかった!」――ゆっくりやれば答えられる問題を、最短1秒でパッ! パッ! と答えていく「1分間瞬読ドリル」シリーズ。ついに第三弾! 右脳でイメージしたものを左脳で言語化、これを瞬時にやるのが「瞬読」の特徴。正しい答えを導くのがゴールではなく、答えが1つとは限らないのも特筆すべき点。パッと見てすぐ答えることで、「記憶力」「集中力」「発想力」が磨かれます!
従来のシリーズの「1分」から「10秒」に短縮したことで、離脱することなく、達成感を持続。イラストもふんだんに盛り込んで楽しさ10倍増。間違っても楽しい!笑いが止まらない魔法のドリル『10秒間こども瞬読ドリル』――大人になってから必要なスキルが一気に身につきます!(取材・文/狩野南 構成/ダイヤモンド社・武井康一郎)

【脳の特性】「覚えたことを忘れない」2つの方法Photo: Adobe Stock

人間の脳は、忘れるようにできている

「せっかく覚えたことを忘れてしまった」
「忘れないようにするにはどうしたらいいですか?」

 そんな声をよく聞きます。確かに、覚えたことは忘れずにしっかりと記憶していたいですよね。その気持ちはよくわかりますが、ここでもう一度、原点に立ち返って思い出してもらいたいことがあります。

それは、「人間の脳は、忘れるようにできている」ということです。

 どんな天才でも、1回見ただけ、聞いただけでは全部覚えることは不可能でしょう。ただし、「忘れないようにする」ことはできなくても、「忘れにくくする」ことはできます。そのために必要なのは、「短い時間に繰り返す」ことです。

 有名なレストランの常連を自負している人がいたとしましょう。Aさんは、年に1回、記念日に行くことを5年以上続けています。Bさんは、半年前からの新規ですが、1ヵ月に1回、お店を訪れています。どちらも常連といえますが、お店側からすると、圧倒的にBさんのほうを常連として認識しています。1年に1回しか会わない相手より、短期間に複数回接触するほうが記憶に残るからです。同じように、どんなに一生懸命覚えても、1回しか触れないことは、すぐに忘れてしまいます。忘れにくくするためには、短いスパンで、早いスピードで繰り返し触れる。これに尽きます。

 覚えたことを忘れにくくするもう一つのポイントは「イメージすること」です。イメージで覚えたことは右脳に蓄積され、記憶に深く定着すると言われています。

『10秒間こども瞬読ドリル』では、何回も繰り返しトレーニングができるように設計されています。また、「答えが一つではない」ので、繰り返しても飽きることなく、違う答えや発想も生まれやすくなります。また、言葉をイメージにするドリルも多く掲載されています。トレーニングを続けるうちに、記憶力はもちろん、集中力や暗記力などあらゆる能力が同時にアップされていくのです。

(本記事は、『10秒間こども瞬読ドリル』著者へのインタビュー記事です)