米債券ファンドに資金流入 金利低下見越し米ブラックロック幹部のリック・リーダー氏は「債券の黄金時代」が訪れていると語る
PHOTO: ALFONSO DURAN FOR THE WALL STREET JOURNAL

 米株式市場は活況を呈しているかもしれないが、2024年はウォール街にとってこれまでのところ、債券ファンドの年となっている。

 債券利回りは数十年ぶりの高水準にある。ただ、今後金利は低下すると見込まれている。一方、過去最多の規模となっている退職者の間では、ポートフォリオのリスクを軽減しようとする動きが広がる。こうした要因がインデックスファンドとアクティブ運用型ファンドへの投資家の資金流入を後押ししている。ウォール街が目にしているのは収益機会の拡大だ。

 米国に上場する債券ETF(上場投資信託)には年初から7月下旬までに1500億ドル(約23兆円)近くが流れ込み、この期間としては過去最高を更新した。調査会社モーニングスターによると、ミューチュアルファンドとETFを合わせた課税対象債券ファンドは米国の今年上半期のファンド全体の純資金流入額の90%近くを占めた。