米クレジットカード業界、標的は「Xbox愛好者」Photo:Bloomberg/gettyimages

 米ニュージャージー州在住で医療会社のプログラムマネジャーを務めるマット・ハーゾグさん(37)は、家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」を週に50時間プレーしている。大手金融会社にはこうした層が重要なターゲット市場の一部となっている。

 多くの銀行が狙いを定めているのは、年商570億ドル(約8兆7800億円)に上るビデオゲーム業界の顧客・ミレニアル世代(1980年代から90年代半ば生まれ)とZ世代(90年代半ばから2000年代前半生まれ)だ。そして米クレジットカード業界大手の英銀バークレイズが、その先頭を走っている。同行は一昔前のカード会社が航空機利用者に対して行ったように、カードを利用したゲーマーに特典を提供することで顧客のロイヤルティーを高め、利用額を増やそうとしている。