米アルファベット傘下のグーグルは同社のウェブブラウザー「クローム」のクッキーを廃止する方針を断念したが、収益性の高いデジタル広告経済を支えてきたクッキーは、いずれにせよ消滅するかもしれない。グーグルはクッキー自体を廃止する代わりに、それを拒否するかどうかの選択を消費者に委ねるつもりだ。そして歴史を教訓とするなら、ユーザーはクッキーを拒否する可能性が高い。グーグルはクロームに、クッキーのオプトイン(許可)またはオプトアウト(拒否)をユーザーに求めるプロンプトを導入する予定だ。この手続きを監督する英競争・市場庁(CMA)が明らかにしている。グーグルはこの4年間、クッキーの廃止と代替技術の導入に取り組んできたが、延期を繰り返し、広告業界の反発も招いたことから、戦略転換を余儀なくされた。
100兆円デジタル広告業界、グーグルが握る命運
クッキー廃止方針の撤回を受け、業界は「ユーザー選択プロンプト」の表現に戦々恐々
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