早慶がトップ2を独占
次点で関関同立、MARCH

 23年のランキングでは、ドコモグループは1位早稲田大学、2位慶應義塾大学、3位明治大学でトップ3は前年と同じだった。

 KDDIは1位が早稲田大学で前年と同じだった。2位は慶應義塾大学(前年3位)、3位は横浜国立大学(同4位)がそれぞれ上昇した。

 ソフトバンクは1位慶應義塾大学、2位早稲田大学、3位東京大学で、トップ3は前年と同じだった。

 総じて見ると、早慶が3大通信キャリアで圧倒的な強さを見せていることがうかがえる。

 通信業界では、金融分野への進出が増えている。また、モバイル事業の分野では、通信の枠を超えた独自の経済圏を作ろうとする異業種からの参入も見られる。

 こうしたさまざまな分野への参入に伴い、デジタル人材の需要が増加している。通信事業者は特に、金融系の知識を持つITエンジニアの採用に力を入れており、銀行などの金融事業者との競争が激しくなっている。

 技術開発では理系の知識が重宝されるイメージがあるが、実は文系の知見が生かせる場面も多い。例えば、製品購入の際の「カスタマーエクスペリエンス」(顧客体験価値)では心理学的要素が必要とされ、コンプライアンスやリーガルテックには法学的知識が求められる。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国749大学に2023年春の就職状況を調査。567大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しており、正式名称と異なる場合がある。(調査/大学通信)
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