遠のくアメリカンドリーム、マイホーム手が届かずリチャード・トーマスさんはマイホームを購入したものの、光熱費の高騰で生活が苦しくなった(ニューヨーク州マウントバーノンの自宅で息子のハリソンさんと) JACKIE MOLLOY FOR WSJ

 マイホームを持ち、家庭を築き、快適な老後を心待ちにすることは伝統的にアメリカンドリームの根幹にあり、米国人の大多数が切望する。それにもかかわらず、実現はたやすいと信じている人はほとんどいない。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とシカゴ大学の全国世論調査センター(NORC)が米国の成人1502人を対象に実施した7月の調査では、人々の願望と実現の見通しに大きな溝があることが示された。この傾向は性別や支持政党に関係なく一貫していたものの、若年層で特に顕著だった。若い世代にとって持ち家は手が届かないものになっており、高金利と学生ローンが重荷になっている。