『風、薫る』第100回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第100回(2026年8月14日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
直美の心に火がついた
100回まで来た『風、薫る』。いろいろあったが、第99回ではりん(見上愛)とシマケン(佐野晶哉)の思いが通じ、第100回ではついに直美(上坂樹里)と小川(甲斐翔真)に決着がつく。
多幸感いっぱいの場面に至るまでを順に見ていこう。
直美が手鏡を見ながら髪をなでつけて支度中。支度が終わって家を出ていこうとして、じっと住み慣れた家を眺める。家族――りん、美津(水野美紀)、直美の似顔絵が貼ってある。シマケンの絵も。
主題歌がかかり、今日は「あなたの残した香りをなつかしむように♪」の歌詞が響いた。家の香りを感じている直美のように。クレジットでは、今日はおじさまたち(卯三郎、勝海舟)も出ることがわかる。
直美はチュウ(若林時英)の店に来る。
きれいに、でも華美ではなく、透明感のあるお化粧をしている直美。外の席に座るが、待ち人来たらず。待ち人とは、もちろん小川だ。
夕方になって直美はマッチを擦って火をつける。その炎をみつめていると、みるみる燃えて火が消えた。
もしかして恋が消えてしまった?
あれだけ熱心だった小川だが、あの日直美が求婚を断ってしまったから、諦めてしまったか。悔恨や不安、心の動揺を隠せないでいると、そこへ小川が駆けつけてきた。松葉杖をついている。任務中に骨折したという。電話がない時代はこういうすれ違いがドラマにできる。
散々待たされたこと、小川が怪我をしたことで、直美は自分の気持ちにはっきり気づく。とうとう素直になる。
「だって好きなんです。ずっと一緒に。私と。家族になってくれますか?」







