企業の幹部は失言が録音されてインターネットで一気に広まることを恐れながら生きている。将来は、人工知能(AI)が言い間違いを分析し、もはや組織を率いるほど頭脳が明晰(めいせき)ではないと指摘する新たな悪夢に悩まされるかもしれない。これが新たなディストピア的職場ドラマのように聞こえるなら、次の事実はどうだろう。バイデン大統領が討論会で言葉に詰まり、大統領の頭脳の明晰(めいせき)さへの国民の信頼が吹き飛んだのと同じ週に、専門誌「アルツハイマーズ・アンド・ディメンシア」に発表された研究によると、認知症が診断可能な状態になる6年前に、AIが人の発話パターンを使って約80%の精度でアルツハイマー型認知症を予測できるという。
経営者の認知症、AIが予測する日
近い将来、人工知能によって企業幹部の認知機能の衰えが指摘されるようになるかもしれない。
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