持続性のある「まち」はどこか
4つの指標から見える実態とは

 地域の過疎化や少子高齢化などの課題に対して、各地方自治体は地域の持続性を保つための対策を行っている。

 この対策には、住民が幸福であり、住民が暮らしに満足を感じ、地域への愛着を感じ、ずっと住み続けたいと思う人が多いことが重要である。

 ブランド総合研究所は、都道府県ごとに住民の幸福度や定住意欲度、住民の悩みや地域の課題などを数値化する調査『第6回幸福度調査2024』を実施。調査において地域の持続性に関する4つの指標(幸福度・生活満足度・愛着度・定住意欲度)の平均値を、都道府県の「持続度」として算出した。

 4つの指標が高いほど「まち」の持続性が上がり、他県に移住したい人が少ないため、「消滅しないまち」と考えることができる。

 今回は、この「持続度」に基づいて自治体に順位をつけた「消滅しない都道府県ランキング2024」を紹介する。

(※)調査を行ったのはブランド総合研究所。アンケートは2024年6月27から7月8日にかけてインターネットで調査を実施。各都道府県の住民それぞれ約550人ずつ回収し、調査時点で移転などの理由によりその地域に居住していない人を除く計2万4970人の有効回答を得た。なお、同調査は、2019年の開始から前年までは、『地域版SDGs調査』または『地域の持続性調査』との名称で実施していた。

沖縄県が5年連続で1位
住民の「誇り」がスゴイ

「消滅しない都道府県ランキング」1位は、5年連続で沖縄県(74.1点)となった。2位は北海道(70.1点)、3位には大分県(69.4点)と続いた。