米銀大手、若手の労働時間制限 過労死報道受けJPモルガンとバンク・オブ・アメリカは、若手バンカーの労働時間を制限し、より厳密に管理することを計画している
Photo: Janice Chung for The Wall Street Journal

 米金融大手のJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は、若手バンカーの労働時間を制限し、より厳密に管理することを計画している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、長時間労働が常態化するウォール街の危険な文化を詳しく報じていた。

 JPモルガンは投資銀行部門のジュニアバンカーの労働時間にほとんどの場合、週80時間の上限を設ける方針だ。この問題に詳しい複数の関係者が明かした。一方、バンカメは、若手バンカーに時間の使い方を詳細に報告させる新たな時間管理ツールを導入し始めている。別の関係者が明かした。

 WSJの調査報道では、30人余りの現・元行員への取材に基づき、バンカメのジュニアバンカーが勤務時間の上限を超えないために、実態と異なる報告をするよう日常的に指示されていたことが明らかになった。