3位はサイバーエージェント
上位はデジタル広告関連企業が並ぶ
3位はサイバーエージェントで、平均年収は817万円。平均年齢34.2歳、従業員数1977人と、電通・博報堂に比べると平均年収は大分低いが、平均年齢は10歳近く若く、従業員数が非常に多い。一般に、社員の平均年齢が低いほど平均年収は下がる傾向のため、同社は「若手でも給料がいい会社」と言えるだろう。
同社はインターネット広告事業だけでなく、ゲーム事業や、インターネットテレビ局「ABEMA」なども手掛けている(メディア事業)。ABEMAは長年赤字事業だったが、2024年第2四半期にはABEMA開始後初めてメディア事業が四半期黒字化した。
インターネット広告事業、ゲーム事業も好調で、収益を押し上げている。絶好調といえるサイバーエージェントだが、藤田晋社長は2026年に社長引退を宣言している。今後の展開に注目したい。
4位は、デジタル広告を活用したマーケティングや、電子マネー・QRコード決済のプラットフォームなどを手掛けるデジタルガレージで、平均年収は762.8万円(平均年齢38歳、従業員数471人)。
5位はインターネット広告代理店・オプトを傘下に持つデジタルホールディングスで、平均年収は726.8万円(平均年齢38.6歳、従業員数107人)だった。
平均年収の6~10位を見ると、順にCARTA HOLDINGS(700万円)、マイクロアド(696.4万円)、アイリッジ(686.1万円)、フロンティアインターナショナル(680.1万円)、ジーニー(669.9万円)と続く。
平均年収が1200万円以上の企業は2社。800万円台の企業はサイバーエージェント1社のみ。700万円以上の企業は6社、600万円以上の企業は25社あった。
66社中57社が東京都に本社を置いており、広告業界の東京一極集中が顕著に表れている。また、上位にはデジタル広告関連の企業が目立つ。
次ページ以降、6位以下の全66社を掲載している。ぜひ、チェックしてほしい。
(ダイヤモンド編集部 吉岡綾乃)