都政の影響を受けがちな唯一の大学

 その名の通り、なにかと都政の影響を受けがちな都立大。

 2005年の「首都大学東京」設置は、当時の石原慎太郎都知事の肝いり政策だった。公募で最多票を集めたのは「東京都立大学」だったが、石原氏の意向で名前が決まった。

 16年に都知事となった小池百合子氏は当選2年後、名称を都立大に戻すと発表。東京五輪の期間中は授業や試験がなくなるなど、何かと都政の影響を受けがち。

 そんな都立大には現場体験型インターンシップがあり、こちらは都立の恩恵を受ける形に。「基礎科目群の現場体験型インターンシップは、他大学より一足早く、都庁や都関連企業で社会人経験ができる。参加中は夏休みが減るので不評だが、必修単位が減る制度があるので参加後は好評。参加しておけばよかったと後悔する学生が多い」(都市環境学部生)。