ILLUSTRATION: THOMAS R. LECHLEITER/WSJ
未来のコンピューターチップは生成AI(人工知能)の膨大なエネルギー需要の緩和に役立つかもしれないが、半導体メーカーがAIに対してまず望んでいるのは、急激な変化のスピードを緩めることだ。
これまで、大規模なAIモデルの訓練と実行の大半は、画像処理半導体(GPU)が担ってきた。元々ゲームの描画用に開発されたGPUは、処理能力の高さと、日々絶え間なく変化を遂げているAIモデルに常に対応できるようにするための柔軟性およびプログラマビリティー(プログラミングが可能なこと)とを、独自の方法で組み合わせている。