石破茂内閣が10月1日に発足した。株式相場は自民党総裁選で石破氏が新総裁に選任された直後の9月30日に日経平均株価が史上5位の下げ幅を記録。一方で、石破氏に関連性が高い銘柄群が逆行高を演じるなど「石破銘柄」の動きは異なった。では、株価が割安な石破銘柄とは。ダイヤモンド編集部は石破氏が力を入れるとみられる農業に関連する32銘柄を選び、株価割安ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、清水理裕)

「石破ショック」も鳥取銀株は6%上昇
農業関連「石破銘柄」32社ランキング

「必勝パン」を手にする石破氏Photo:JIJI

 石破茂氏が自民党総裁に選出された翌営業日の30日、日経平均株価は、前週末比1910円1銭安の3万7919円55銭で引けた。下げ幅は史上5位で、「石破ショック」などともいわれた。

 その一方で、逆行高となった銘柄も存在する。例えば、石破氏の地元である鳥取県地盤の地方銀行、鳥取銀行の株価は前週末比で5.6%(終値ベース)上昇した。鳥取県に関連する銘柄に思惑買いが向かったのだ。

 また、石破氏は地方創生や農業振興も掲げており、石破氏の重点政策によって関連企業の業績拡大につながるとみる買いも入った。

 では、そんな「石破銘柄」で株価が割安な銘柄とは。今回、ダイヤモンド編集部は農業関連の32社を選び、PBR(株価純資産倍率)の低い企業のランキングを作成した。

 上位には、大手農機メーカーや、肥料メーカー、種苗メーカーなどが入り、32社のうち20社がPBR1倍を下回った。次ページで、農業関連の「石破銘柄」32社の株価割安ランキングを公開する。