アクティビスト(物言う株主)の米スターボード・バリューは、米製薬大手ファイザーの株式約10億ドル(約1485億円)相当を取得し、業績不振にあえぐ同社の回復にむけた改革を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。4日終値に基づくファイザーの時価総額は1620億ドル。同社の株価は、世界初の新型コロナウイルスワクチンを供給した2021年後半につけた最高値からほぼ半減している。今年に入り、S&P500種指数が21%上昇しているのに対し、ファイザー株はほぼ横ばいとなっている。関係者らによると、スターボードはファイザーの元幹部イアン・リード氏とフランク・ダメリア氏に協力を求めており、両氏はこれに応じる意向だという。リード氏は2010~18年までファイザーの最高経営責任者(CEO)を、ダメリオ氏は07~21年まで最高財務責任者(CFO)をそれぞれ務めた。
物言う株主スターボード、ファイザー株10億ドル相当取得
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