「家事やらなきゃ……」がストレスで何もできず、「家事をやったら、ほかの自分のやりたいことはできなくなる……」というのがよくあるパターンでしたが、それもなくすことができました。

4.通勤時間

 行き帰りの通勤は、貴重な時間を奪うのみならず、疲れやストレスの原因にもなってしまいます。リモートワークができる場合は、積極的に取り入れることで、通勤時間を削減するのがおすすめです。私の場合、週に1回リモートワークをしています。また、通勤時間は、工夫をすれば、勉強の場に変えることもできます。

 生み出した時間をすべて勉強時間にするのは難しいかもしれません。しかし、ほんの少しの時間のゆとりができることで、1日30分、1時間……と「勉強してみようかな」と思える時間は確実に増えるはず。仮に平日1時間、休日3~4時間として、1週間で計算すると、半日ぶっ通しで勉強したのと同じくらいの勉強時間になります。

書影『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)
石黒由華 著

 もちろん、うまくいかない日もあります。

「急な残業が入ってしまった」
「予定外のハプニングが起きた」
「イヤなことがあって何も考えられない」
「風邪を引いてしまった」

 それでも、あらかじめ時間を確保しておけば、後から、その分を取り返しやすくなりますし、ゆとりができることで少し冷静になれて、小さなハプニングで「自分はダメだ……」と心が折れて挫折することもなくなるはずです。何よりも、勉強の計画を立てるときに、見通しを立てやすくなります。