一方、2024年元旦に発生した能登半島地震が大きな被害をもたらした石川県は、今回のランキングで昨年の9位から順位を落として10位(33.9点)となってしまったが、点数は昨年の33.4点から33.9点に上昇している。

 石川県は地震の影響を受けたものの、地域の人々の努力や復興活動が評価され、その魅力度が再認識されてランキング上位に留まった。近年、SNSやメディアを通じて石川県の魅力が広く伝わるようになったことも、ランキングに影響を与えた要因の一つと考えられる。

茨城県、佐賀県、埼玉県の最下位争い
注目される2024年度の順位は?

 では、下位の都道府県はどうなっているのか。

 2024年の最下位となってしまったのは昨年46位の佐賀県(14.9点)だった。46位は埼玉県(15.2点)、45位は昨年最下位の茨城県(16.0点)で2ランクアップする結果となった。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「47都道府県の魅力度の平均点は昨年の27.2点から28.0点に上昇している。最下位の佐賀県も13.8点から14.9点に上がっており、特にマイナスの印象は見受けられない。上位の都道府県の点数が全体的に下がっていることから、上位と下位の差が縮まっていると言える」とコメント。

 また、魅力度ランキングの集計において重要な要素の一つとなる都道府県の「観光意欲度」では、埼玉県が最下位(28.1点)となり、46位の茨城県とは4.3点の差がついた。茨城県は46位ながら、昨年の28.3点から32.4点へと4.1点も上昇している。