立命館大学の就活事情 

 就職活動に対する大学側の熱意は、全国的にも有名。1回生から、進路就職サポートを実施。OBによる講演会、就職ガイダンス、業界別就職支援プログラム、UIJターン就職支援など、あの手この手で面倒を見てくれる。

 学生たちが頻繁に相談しているのは、就職先が内定した4回生と大学院生から構成されるJA(ジュニアアドバイザー)。就職活動での不安や悩みに、有志の内定者が親身になって応えてくれる。衣笠のキャリアセンターは日本有数の広さ。文系学部は例年、京都銀行、滋賀銀行などの金融系に強く、理系はパナソニック、三菱電機、富士通、NECなど大手電機メーカーに強い。

「コーオプ演習」という半年間の長期インターンシップ制度もあり、ブランド戦略や海外進出などの課題をテーマに企業研修生として取り組む。

 公務員や教員にも多くの合格者を輩出しており、公認会計士試験合格者は2022年度西日本で1位。「試験対策やOB・OGとのつながりもあり安心だった」(経済学部生)との声も。民間企業の就職においては同志社や関学に比べて不利だともいわれるが、「実感としてそんなことはなかった」とのこと。