高畑勲監督の「予言」とは Photo:Kevork Djansezian /gettyimages
「頭がいい」「頭が悪い」とは現代において何を指すのか?婚活市場におけるモテる女性の変遷と、ジブリアニメ『火垂るの墓』におけるSNSの反応を題材に考えてみたい。※本稿は、組織開発コンサルタントの勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。
「高学歴の女は結婚できない」
は本当か?
ひと昔前は「女の子はちょっとバカなほうがモテる」という言説が世間の常識でした。「頭がいい女はモテない」「高学歴の女は結婚できない」「知っていても知らないふりをして男を立てるべし」といった処世術が、当時の女性ファッション誌をはじめとしたメディアではまことしやかに語られていましたよね。
男性を喜ばせるテクニックとして、「さしすせそ(さすがです・知らなかったです・すごいですね・センスいいですね・そうなんですね)」なんてのもかつて紹介されていましたが、いずれの文言も、私は本当にそう思える相手にしか口が裂けても言えない、かわいげのない、モテない人生でした。
女と男を並べたときに、「男のほうが頭がよくなければ」という空気、世間からの期待は確かに存在しましたし、いまも場面次第では引きずっているかもしれません。
多くの男性が「自分のほうが頭がいい存在でなければならない」と社会に思い込まされていた、とも言えます。
だからこそ、ひと昔前のビジネス書や自己啓発書のような「成長」のために手に取られる本は、ほとんどが中高年の男性をターゲット層に据えて書かれたものでした。







