元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
よくチェックするポイント
私は平日、午後2時ごろにスポーツジムから自宅へ戻ってきて、株関連の情報に触れています。
よくチェックするのは、その日の「新安値」や「新高値」。
一定期間のなかでそれまでの最安値を更新したときは「新安値」、それとは逆にそれまでの最高値を更新したときは「新高値」といいます。
買い増しのチャンス
私が利用しているマネックス証券のサイトでは、「過去52週間(1年)の新安値(新高値)」をボタン1つで確認することができます。
その日に年初来安値をつけた銘柄の一覧も見られますが、「なぜこれだけ安くなったのか」を確認して、「こういう原因で安値をつけてるのであれば、いずれ元に戻るはずだから買ってみよう」と判断することもあります。
一時的に株価が下がったとするならば、それは買い増しのチャンスですからね。
利益確定するポイント
また、その逆もしかり。新高値であれば、「なんでこんなに高くなったのか」を確認します。
あまりにも原因がわからないのに株価が高騰していれば、その反動で急落する可能性もありますから、その時点で売却して利益確定してしまうこともあります。
原因がわからない株価高騰は、その後、急落することも多いですから、いったん利益確定しておこうという判断になりやすいです。その後、株価が下がったら下がったで、また買い直せばいいだけの話です。
相場がいいとき、悪いとき
もちろん、たとえば「52週(1年)の新安値(新高値)」は、そう頻繁に出るものでもありません。そこで、過去5日間の安値や、ここ30日の下落率も見たりします。
新安値と新高値は、ある程度日経平均株価と連動しており、相場がいいときは新安値の銘柄は少ないですし、相場が悪いときは割安感のある株を見つけやすいです。
2024年に入ってからの上がり相場では、新高値がちょっと多すぎるなと感じています。こうした数値をちょくちょくチェックしていれば、そのうち「これくらいの出来事だと、株価にはこれくらいのインパクトがあるはず」と、だいたい予測することができるようになってきます。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。