テスラのロボタクシー、ウーバーの邪魔にならずPhoto:UCG/gettyimages

 米電気自動車(EV)大手のテスラはしばらくの間、配車サービス大手ウーバーの障害にならないだろう。永遠にそうならない可能性もある。

 大きな話題になった10日夜のテスラのイベント「We, Robot」から得た唯一の確信がこれだった。イベントはテスラがロボタクシー(自動運転タクシー)用の車両と関連サービスを発表するためのものだったが、車両に関する詳細に乏しく、サービスについてはさらに情報が少なかった。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏がステージ上に滞在した時間はせいぜい20分だった(到着も1時間近く遅れた)。

 テスラの株主は面食らった。「それだけ? 詳細な情報がなく失望」。モルガン・スタンレーのアナリストで、テスラ強気派として知られるアダム・ジョナス氏の11日のレポートの見出しにはこう書かれていた。11日の取引でテスラ株は9%近く下落した。マスク氏が4月初旬にロボタクシーを年内に公開すると発表して以降、株価は45%上昇していた。