ジョー・バイデン米大統領は2023年10月18日、イスラエルの同意の下で行われるエジプトからパレスチナ自治区ガザへの人道支援物資の搬入について、「査察が実施され、援助物資が(イスラム組織)ハマスではなくガザの一般市民に届くことが保証されるとの認識が前提だ」と明言していた。バイデン氏はその1年後、この約束をほごにした上、イスラエルに責任を押し付けた。1年前のバイデン氏の発言は明確だった。同氏は「はっきりさせておきたい。ハマスが援助物資を横流ししたり、盗んだりすれば、パレスチナの人々の生活をハマスが全く気にかけていないことが改めて示されるため、支援は終わる。実際問題として、国際社会によるこうした支援は不可能になる」と述べた。「支援は終わる」という点に注目すべきだ。
【社説】バイデン氏、米大統領選前にイスラエルへ警告
ガザ人道支援はハマスの窃盗行為があれば停止との約束はどうなったのか
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