イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザで実施した作戦でイスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏を殺害した可能性があり、確認を進めていることを明らかにした。シンワル氏は米国にテロリスト指定を受けている。昨年10月のイスラエルに対する奇襲攻撃が引き金になり、中東での多面的な紛争に発展した。シンワル氏の死亡が確認されれば、ハマスは昨年の紛争開始以来で最大の打撃を被ることになる。一方、ガザ地区のハマス指導部と軍事能力を破壊すると誓ったイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相にとっては大きな白星となる。イスラエル軍は、ガザ地区内の建物での作戦で3人の戦闘員を殺害したが、現段階では身元を確認できていないとしている。イスラエルの治安当局者によると、軍は作戦で回収した1遺体のDNAがシンワル氏と一致するか確認中だ。