トランプ米政権はイラン政府による1月の抗議デモ弾圧を受け、衛星通信網「スターリンク」の端末数千台をひそかにイランに送り込んでいたことが分かった。複数の米当局者が明らかにした。イラン当局がインターネット接続を遮断したことを踏まえ、反体制派がネット利用を継続できるようにする狙いがあった。イラン当局は1月、数千人を殺害し、ネット接続を厳しく制限することで抗議デモを抑え込んだ。その後、米政府はスターリンクのネット接続キット約6000台をイランにひそかに送り込んだ。米国がイランにスターリンクを直接送り込むのは初めてとなる。米国務省はそれに先立つ数カ月間で約7000台のスターリンク端末を購入しており、大半は1月に調達したと当局者らは話した。イランのネット遮断を反体制活動家が迂回(うかい)できるようにする狙いだったという。この購入は、イランでの「インターネットの自由」推進を目指す他のプログラムの予算をスターリンク端末の購入に振り向けることをトランプ政権高官が決定したことを受けて実施された。