米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社が将来的にロボットや自動運転車を数百万台規模で生産し、時価総額は天文学的な水準に達すると考えている。
そうした未来を実現する財源をどう確保していくのか。その問いには、これまで以上に厳しい目が向けられている。マスク氏は野心的な賭けの資金を捻出するため、中核の自動車事業の収益性を高めるよう迫られている。
テスラが23日発表した7-9月期(第3四半期)決算は予想を上回る内容で、財源を巡るマスク氏の思惑が垣間見えた。テスラ車の製造コスト削減や、利益率の高いエネルギー関連事業の拡大もその一つだ。