米国で防空ミサイルの一部が在庫不足に陥っている。そのため、中東・欧州で続く戦争や太平洋地域で起こり得る紛争に米軍が即座に対応できるか疑念が生じている。中東での危機拡大に伴い、迎撃ミサイルに対する需要が急増している。イスラエルなど米国の同盟・友好国では、イランとその代理勢力からのミサイルおよびドローン(無人機)攻撃による脅威が高まっている。25日夜のイスラエルによるイラン攻撃を受け、ミサイル不足はさらに差し迫ったものとなる可能性がある。米当局者は、この攻撃がイランによる新たな波状攻撃を招きかねないと懸念している「スタンダードミサイル」は艦船から発射されることが多く、さまざまなタイプがある。イスラエル領をイランのミサイル攻撃から守るために米国が特に多用してきた迎撃ミサイルの一つであり、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での西側船舶への攻撃を阻止するために重要なものだ。米当局者によると、米国は2023年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃以降、スタンダードミサイルを100発余り発射した。
米迎撃ミサイルが在庫不足に、中東で大量使用
米軍の太平洋有事への即応能力に懸念
有料会員限定
あなたにおすすめ