ディズニーの事業戦略に明るい兆しディズニーが発表した7-9月(第4四半期)決算は比較的好調だった
Photo: Zack Wittman for WSJ

 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの次の最高経営責任者(CEO)に誰がなるとしても、立て直しの仕事を全て引き継ぐわけではない。だからといって、その仕事がたやすいものになるという意味ではない。

 ディズニーが14日発表した7-9月期(第4四半期)決算は比較的好調だった。同社で最も重要な二つの事業部門である動画配信と国内テーマパークはいずれも利益が予想を上回った。また、同社は慣例を破り、今後2年間のより詳細な業績見通しを公表した。

 その業績見通しでは、ウォール街にとって特に重要な二つの事柄が明らかになった。一つ目は、ディズニーが、個人消費の減退やNBCユニバーサルがフロリダ州で計画する新たな大規模テーマパーク開設によって、来年夏に自社テーマパーク事業の利益が大きな打撃を受けるとはみていないということだ。ディズニーは2025年9月期に(テーマパークを含む)エクスペリエンス部門の営業利益が6~8%増加すると予想した。ビジブル・アルファがまとめたコンセンサス予想によると、アナリストは25年9月期の営業利益の伸びが1%にとどまるとみていた。